・・・待ちぼうけ・・・

来る　来ナイ・・・

来る　来ナイ・・・

大きな桜の木の下で
　たんぽぽの花びら千切りながら

ワタシは
　貴方を待っていた・・・

どんなに
　時間が長くても・・・

貴方が来なくても・・・

たんぽぽって
　花びら沢山あるんだよ？

知ってた？

知ってるよネ？
　そんなコトくらいは・・・

だけど
　こんなに待っても

まだ来てくれナイよネ？

ひとりワタシは、待ちぼうけ・・・

くたびれても
　待つよいっぱい、いっぱい・・・

たんぽぽだって
　沢山咲いてるんだ・・・

桜みたいに
　勝手には散らナイ・・・

黄色くて
　まん丸で、可愛くて・・・

ワタシ達の、ちっちゃい恋みたい・・・

なんてワタシの想像・・・

笑ったり
　しナイでってば！

真剣なんだよ？

愛してる・・・

このたんぽぽが
　全部終わっちゃう前に

早く来てよ！

丸いけれど
　陽を受けて聳えるたんぽぽ・・・

根強くて
　簡単には千切れナイ・・・

でも綿毛知ってる？
　　ふわふわでしょ？

まるでワタシ達の
　繋いだお互いの手と手みたい・・・

なんて空想ばっかやりながら

ワタシはひとり
　待ちぼうけちゃん・・・

早く来て・・・

たんぽぽが減っちゃう・・・

その前に・・・