・・・ユメの痕・・・・

笑顔だったよ・・・

ワタシ・・・

笑顔だったよ・・・


ずっと貴方に

逢いたくて


だけど何故か

逢うのが恐くて


ギリギリまで

悩んでた・・・


頭にヘッドドレス

花柄のワンピース

初めてのお姫サマ


ステージで唄う貴方を

観るコトが唯一

ワタシに出来るコト・・・


もっと近付きたいよ・・・

そばに行きたいよ・・・

貴方にふれていたいよ・・・


遠くに観えるその姿・・・

近くて遠い世界の中・・・


キモチは届いた？

届いた響いたの？


同じ空間に居るのに

そばに行けナイ

行けないよ？


こんなワタシが

唯一貴方に

出来たコト・・・


名前を呼ぶコト

貴方を観るコト

絶対に笑顔で居るコト


出来た？

ワタシは

出来ていましたか？


ユメと現実に

挟まれて・・・


ワンピースの花が

ずっとずっと

揺れていた・・・


遠くに観える

貴方がにじんで

溶けてゆく・・・


行かないで・・・


貴方の名を呼ぶ

声だけが・・・


時計の秒針に

かき消され


甘いユメの

爪痕だけを

ワタシに残し


雫とともに

消えてった・・・